ユヴェントス、2季ぶり28回目のスクデット決定。

ミランが負けた!来週のチャンピオンズリーグのファイナルに向けた異例の処置*1で二日繰上げで行われた第37節ACミランvsパレルモが3-3とドローに終わり、これにより
ユーベの2季ぶり28回目のスクデットが決定。
嬉しいけど締まらねえ。。。(^^;;
。。。けど。
そうだ。この1試合だけでこのスクデット奪回をなしたわけでなく、ここまでの36試合、25勝7分4敗、得点61失点23という積み重ねた結果の優勝。サンシーロミランを倒しての堂々の優勝なんだから胸を張るべきだ。
3連覇を目指して迎えた昨季、怪我人の続出、控えの層の薄さ、守備陣の高齢化、そしてそれに端を発して起きた世界一強固なはずの守備の崩壊。90年代中盤からの強さの象徴であったリッピ政権の終焉という予想外の結果に終わったシーズン。その逆襲劇はカペッロの監督就任という予想も出来なかったサプライズから始まりました。層の厚さこそミランには及ばずチャンピオンズリーグは息切れで敗退という結果に終わりましたが、テュラムのCB転向、カンナヴァロやエメルソンの獲得で守備を立て直しし、イブラヒモビッチ加入で軸の出来た攻撃陣はアレックスの再生、カモラネージの活躍でシーズン中何度も陥ったネドヴェドトレゼゲの不在という危機的状況を克服してきました。その1年の結果がこのスクデットに結びついたのですから、ミランのドローによる決定という盛り上がりの欠ける状況も良しとしなくてはなりませんな。おめでとう、ビアンコネロの戦士たち。そしてありがとう。





それにしてもやはりサッカーというのは2点差で勝っているときが一番怖いですね。前半3-1で折り返したときは内容も含めてミランの圧勝かと思いましたが。改めてその怖さを思い知りました。まあ、ミランも紅白戦の控え組のようなメンバーでしたからね。素材は一流でも試合勘の鈍っている選手が多かったということでしょうか。たしかに序盤からアッビアーティコスタクルタあたりなんかは目に見えて動き悪かったですからね。かつてはブッフォン、トルドに続くイタリア第3のGKだったアッビアーティも出番がなけりゃね。これを機に出場機会を求めてミランを出てください。ビリーもさすがに年齢から来る衰えは隠せませんな。アメリカ大会、怪我のバレージの不在を感じさせず決勝まで勝ち進んだアズーリを支えた獅子奮迅の働きをしたころが懐かしい。一昨年のトヨタ杯でみせたPK失敗に続いて、今日のオウンゴール。もともとたまにとんでもないポカをする選手ではあるのですが、なんか時代の終わりを感じ寂しくも感じました。

*1:セリエAはラスト4節は順位争いの公平を期すために原則全試合同時開催