今週の『フタコイ オルタナティブ』。

今週のフタコイは第3話『エメラルドマウンテン ハイ』。
ある日の双葉探偵事務所。訪れた依頼人はかつて恋太郎が通っていた高校の保健医だった舞。依頼は舞の双子の妹であり、恋太郎の高校の教師だった愛の素行調査。
3年前、まだ沙羅や双樹と出会う前の恋太郎のそばには舞と愛がいた。いつも一緒だった3人だが、今は別々。一度離してしまった手は二度とつなぐことができなかった。
舞と喧嘩して家を飛び出してしまった愛。一度はそんな裏切るようなことはできないと口にした恋太郎だったが、舞から今の状況を聞かされ依頼を受けることになった。そして調査を始めた恋太郎のもとにまた一人依頼人がやってきた。それは愛だった。自分の落としてしまった携帯を探してほしい、それが愛の依頼だった。恋太郎は愛とともに二子魂川中を歩き回る。それはまるで思い出をたどるかのように。
そのころ、沙羅と双樹は独断で愛の調査を始めた。。。が、愛だと思っていた相手は舞だった。夕暮れの公園、舞はかつての自分を沙羅と双樹に見たのか双樹に失ってしまったものは取り戻せないのだ、と説く。そう。かつて自分たちのそばにいたやさしい男の子。彼の手を離したときから歯車は狂い始めたのだと。
そして恋太郎と愛はかつて二人が出会った学校にいた。夕暮れの屋上。愛はかつて失ったものを取り戻そうとするかのように恋太郎に言った。
「キスしよっか。」
だけど、もうあのころのようには戻れない。失った時間を取り戻すことなんてできない。そんなことはわかっていたのだ。教室の黒板に書かれた「サヨナラ」の文字。探していたのは携帯ではなくあの頃に戻るための何かだったんじゃないだろうか。そしてそれはもう。。
次の日、愛は二子魂川の街から姿を消した。恋太郎はもう二度と聞かれることもないかもしれない愛の携帯にメッセージを残す。
「これを聞いたら電話をください。」
あの頃の思い出を胸に、そして今自分が握っている手を離さぬように。
というわけで第3話。第1話は動きで見せてるといったけど、2〜3話と今度は話で魅せる。さらにカメラワークやカット一つ一つどれをとっても丁寧に、そして作り手の意思がこめられている。役者陣もいい仕事してる。とくに関智一。まあ彼はある意味当然かもしれないけど、あと白鐘姉妹。役がはまっただけかもしれないけど、正直門脇舞にここまで唸らされるとは思わんかったです。水橋かおりもGJ。いや、マジすごいッス。。。これひょっとして、大当たりか?原作なしのオリジナル作品としては今年一番かも。
とりあえず、見れる環境にあるでまだ見てない人、食わず嫌いをせずに試しに見てみてください。オイラも食わず嫌いになるとこでした。shima-ponさん(id:shima-pon)のところで取り上げてくれなかったら見てなかっただろうなぁ。。。ありがとうございます。