今週の『BLOOD+』。

今週は第3話『はじまりの場所』。
自分が何なのか。自分の存在意義が何なのか。自分というものに疑問を抱いてしまった小夜。そんな不安が小夜の心の中で大きくなっていく。そして彼女の周りでさまざまなことが動き出していく。翼手を殲滅するための組織『赤い盾』。小夜を翼手を倒すための唯一の存在とするその『赤い盾』は小夜を再び戦いの日々に駆り立てようと動き出す。そしてその『赤い盾』の依頼で小夜を育ててきたジョージも小夜に真実を明かすことを迫られる。
ジョージは小夜を宮城家の墓に連れて行き、そこで自分のこと、そして小夜を家族として育てようと決意した1年前のことを語りだす。小夜を託されたベトナム戦争。妻や子を失い、自らの命を投げ出そうとしたこと。それをとどまらせてくれた眠り続けている小夜のこと。
1年前に目覚めた小夜を前にして誓ったこと。
そして時は動き出す。小夜に迫り来る家族との別れ。しかし、それは意外な形で現れる。小夜とジョージ、そしてデヴィッドの前に現れた翼手。銃も効かないその化け物を前にした小夜とジョージの前に再び現れたハジ。そして再び小夜に「戦って。」と刀を差し出す。だが、戦う日々が訪れ、日常が壊れてしまうことを恐れる小夜にその刀を抜くことは出来ない。
そのときジョージがその刀を手にする。娘を守るため、鞘から刀を引き抜き翼手に立ち向かう。しかし、小夜の血をその刃に翼手を倒す力はなく、ジョージは返り討ちにあう。
「お父さん!」。夜の街に響く小夜の叫び声。
というわけで第3話。一度回りだした歯車をとめることは出来ないのか。平和な日常が無残に打ち砕かれる。よくある、そしてこういった作品としてはなくては話の進まない日常の終わりと非日常の始まり。これから小夜がカイやリク、そして赤い盾のメンバーやハジと共に世界中を渡り歩くロードムービーであるということは放映前から監督が言っていたわけですが、まあこの事件が小夜を動かす動機付けになるということでしょうか。ジョージの生死は今のところわからないけど、前述の監督の言葉にジョージの名前が入っておらず、ただの子供であるはずのリクがその名前を連ねているということはたぶん。。。
まあ、この流れの描き方に今のところ不自然さはないんじゃないかな?とりあえず今のところは期待通りかと。