秋の新番組その6〜『BLOOD+』

先週の先行試写会から楽しみにしてたこの時間。と言っても見てるから改めての驚きとか無いですけど。(笑)
第1話『ファーストキス』。
青い空の下、息を整え美しいアーチを描いて高跳びのバーを越えようとする少女。彼女は沖縄に住むごく普通の女子高生・音無小夜。ある一つのことを除いては。彼女には1年前より古い記憶が無かった。1年前に現在の家族である宮城家に引き取られて、本当の家族のように仲良く暮らしていたのだが。。。
その日、記憶障害の治療を受けてから家に戻る途中、街角でチェロを弾く青年を見かける。彼のその奏でる音楽に不思議な情景を頭に思い浮かべる小夜。それはどこか別の国の別の時代のような風景だった。そして、小夜を見てその後姿を目で追う青年。
帰宅した沙夜は自分のスパイクを学校に忘れていたことに気づき、急いで学校へ戻る。
すっかり夜の帳が下り、暗く静まり返った学校。そこへ門を乗り越え忍び込む小夜。その鞘の前に一人の青年が暗がりから近づいてきた。それはあのチェロを奏でていた青年。彼はナイフをその手に小夜に近づく。驚き、恐怖に駆られた小夜は必死の思いでその場を走り去り、途中鉢合わせした先生に事態を告げる。しかし再び彼がいた木のところへ戻ると、そこには誰もいなかった。いないはずだった。
そのとき突然木の上から伸びてきた腕に先生が捕まえられる。そしてこの世のものとは思えない音ののち、木の上から落ちてきたのは変わり果てた先生の姿。そして木の上には異形の怪物、翼手と呼ばれるその怪物がその暗がりから目を光らせていた。
再び走ってその場から逃げる小夜。彼女は学校の中に入り扉の鍵をかけるが、その人にあらざるものの力にはそんな行為は無意味であった。力任せに扉をこじ開けて入ってくる翼手。小夜は傷ついた足を引きずりながら助けを求め学校の中をさまよう。しかし、暗く静まり返った校内にその助けを求める声は無情にも響くだけ。そのとき再び小夜の前に現れた青年。彼はその手に持ったナイフを沙夜に向けて投げる。。。が狙ったのは小夜ではなく、彼女の後ろに近づいていた翼手。彼は尋常ならざる力で翼手を殴打し、隙を作ると小夜を抱えてその場を去る。
逃げた先は人気の無い理科室。小夜は助けられたことに少し気を許しかける。が、青年の左手に巻かれた包帯の下から現れたその異形の手の形、そして彼が取り出した刀でその手を切り血を流して小夜にその手を差し出すと、彼女は再び恐怖に顔を引きつらせる。部屋の隅に追い詰められたとき、再び翼手が姿を現す。そして青年は小夜を抱えその攻撃をかわすと、彼女に口づけを交わす。それは小夜の中に眠る力を呼び覚ます血の味のキス。
「小夜、戦って。。。」
その言葉は小夜の中に眠った宿命を再び呼び覚ます。
というわけで第1話。相変わらずこの枠で放映されるアニメは時間にふさわしくない展開だったりするわけですが(笑)、個人的には面白いんでOK。まだ第1話という事でなんともいえませんが、とりあえずはこれから1年間楽しみになる作品になるんじゃないかという予感は十分持たせてくれるような第1話だったかと。小夜を演じるキタエリこと喜多村英梨の成長にも期待。
願わくば、今作が彼女の出世作となることを。