今週の『AIR』。

ついに最終回。『そら-air-』。
見えない翼の痛みに苦しむ観鈴。必死に看病する晴子の脳裏には往人の残した言葉がよぎる。夢の終わりに待っているのは観鈴の死、という言葉が。
迎えた朝は夏祭りの朝・・・のはずだった。観鈴が楽しみにしていた夏祭り。だが、カーテンを開けた晴子の目に飛び込んできたのは降りしきる雨。一縷の望みにかけて晴子は観鈴を連れて神社を訪れるが、目の前に広がるのは誰一人いない境内。空に向かい恨み言を叫んだ晴子はそこで思わぬものを見つける。いつか観鈴に買ったプレゼントの恐竜のぬいぐるみ。買ったけど渡せなかったぬいぐるみがまるで観鈴たちを待っていたかのように現れる。精一杯手を伸ばす観鈴。そしてそれを助ける晴子と、見守るそら。恐竜に観鈴の手が届いたとき、それが親子の始まりだと晴子は信じて。
そして再び甦る観鈴の記憶。目覚めた観鈴は眠らずの看病をしてくれた晴子を気遣い、その痛みを隠す。そして寝ている晴子の傍で絵日記を書く観鈴。それが最後の1ページ。
再び訪れた朝。台風一過の空は澄み渡り、晴子と観鈴は散歩に出かける。他愛のない、だけども二人にはとても大事な親子の会話。ここからがスタートと信じて疑わなかった晴子に突然観鈴が「先に行ってて。そらも連れてって」と言う。不思議がりながらもいうとおりにする晴子。観鈴が立ち上がる。自分の足で立ち上がろうとする。だが、今の観鈴にそれはとても困難なことで、晴子は心配し駆け寄ろうとした。
「お母さんはそこに立ってて!何があってもきたらダメだよ。」「お母さんは『ゴール』だから。」「そらと一緒に『ゴール』」
一歩一歩前に進む観鈴
「もう・・・いいよね・・・。あたし頑張ったよね・・・。あたし『ゴール』していいよね・・・。」
観鈴の口からこぼれる言葉。そのときはじめて晴子はその言葉の意味に気づいた。取り乱す晴子、そしてその胸に飛び込む観鈴
「ごーる・・・。」
晴子の腕の中で観鈴は永遠の眠りにつく。「ありがとう、お母さん。」という言葉を残して。
そして再びめぐる運命の輪。あの日、往人と観鈴が出会ったあの日、観鈴の視線の先には男の子と女の子の姿があった。男の子は往人の記憶を継ぎし者。往人が、そらが見た記憶を抱きしその少年は、翼を持つ少女の手を握り海辺を歩き出した。その記憶の先にあるものを見つけるために。
そんな感じの最終回。あっという間の3ヶ月でした。でも、ちょっと物足りないものも感じた最終回。なーんとなく、ちょっとだけ。観鈴の死のあとの演出が違和感あったなぁ。。。まあ、トータルで考えたらすばらしい出来なんですけどね。だからこそちょっと残念だったなぁ。
でも、ホント素晴らしい作品でした。『フルメタル・パニック?ふもっふ』と『AIR』の2作品だけで京都アニメーションの自分の中での評価は確固たるものになりました。
さて、再びゲーム版をやり直すかな。