『ミュージカル・ギャラクシーエンジェル』@紀伊国屋サザンシアター

最初に。意外に(といっては失礼だけど)いいもの出来てました。事前に期待というか予想したよりは全然出来がよく、スバラシイとまではいかないけどきちんとお芝居として成り立ってました。まあ本来なら最低でも5000円、前のほうだと12000円払わなければいけないわけで、そこまでして行くかといわれれば疑問だし、それだけあれば小劇場系のお芝居だと何回もいけるわけで。
まあ、そんなことを言いながら結構楽しんできました。
隣のやつが開演中にペチャクチャ喋ってたことを除けばね。(-_-#)
以下感想ですが、まだ初日なので内容についてははしょります。
良かったなと思えた最大の要因はエンジェル隊を演じた各キャストがきちんと原作のキャラを予想以上に消化して演じていたということ。多少原作版のキャラ(というかゲームやアニメのキャストの演技)に寄りすぎていた気もしますが、下手に変な独自性を出して違和感を感じさせるよりは無難だったでしょうからよかったんじゃないかな。たったそれだけだけのことだけど、これだけファンの多い作品だとそれってすごい難しいことだと思うし。原作つきの作品がアニメやドラマになる際に原作のファンからイメージが違うって言う声があがることが結構あることを考えると、よかったかな。
ただ悪い点もなかったわけじゃなく。普通のお芝居じゃなくミュージカルにした意味がわからない。別に歌がなくてもいいんじゃない?というか必要性があったのかなぁ?それからギャグでずっこけるシーンのリアクションが寒い。何度も出てきたけど寒い。アニメのノリを再現しようとして入れてるんだと思うけど、あれはアニメだからいいんであって現実でやると笑いというよりは冷笑って感じになっちゃう。ドリフターズとかなら絵になるんだけどね。コメディアンでもない人にやらせてもなぁ。。。あと、構成の問題。エンディングで〆る時に歌を歌っているんだけど、〆っぽく感じさせるところが3回ぐらいあってなんかしまりがなくなっちゃったなぁ。それとこれは初日だけだけなんだけど、ゲストの佐藤裕美が『Angelic symphony』を歌ったんだけど、その後ブロッコリーの社員の人(多分)が出てきて「それでは開演いたします。」って言ってたけど、あのタイミングで出られても冷めちゃう。どうせなら裕美姐さんの歌の後にバーン!ってそのままオープニングに繋いだほうがカッコよかったなぁ。。。もったいない。あとは観客の反応がなぁ。。。前述の公演中のおしゃべりは当然ブッコロス!なのですが、それ以外にも。ミュージカルだから当然歌が入るわけだけど、歌が終わるたびに拍手。なんか凄い違和感。オイラの感覚のほうが間違ってるのか?お芝居は終演したときに最後に拍手すればそれでいいと思うんだけど。大衆演劇や歌舞伎だったらまたちょっと違うと思うんですが。まあ、裕美姐さんの歌のときに立ち上がったり、コール入れたり、サイリュームたいたりする人がいなかったのは安心しました(笑)。あと、殺陣は一人では成り立たないもの、ととっても初歩的なことが頭の中から抜けてたことに猛省。受ける人にも同じレベルのものがないと成り立たないんだよなぁ。。。でも郁子さんの体のキレはいつもどおり抜群でした。
そういえば良子ちゃんから会場に花が届いてました。それからさっちゃんの元気な姿も見れました。開演前に舞台に出てきて挨拶してました。まだ、激しい動きとかは無理なんだろうけど、あせらずじっくり治してほしいものです。
まあそんなこんなで招待券で行ったということで考えると、満足して帰りました。あとは客席が豪華だったなぁ。。。関係者だらけ。GA関係やら、アニメ関係やら、演劇関係やら。あの人とあの人がおんなじ空間にいるよ、という凄い不思議な感覚でした。(笑)
客席の入りは8割強っていう感じかな?開演直前にスタッフが関係者と思われる客に声をかけて、前の空いてる席に移動させたりしてました。まあ、事前の予想だと8割も入るとは思ってなかったのですが。
で、最後にこれでタダっていうのも悪いなぁ、とちょっと思ったのでパンフだけ買って帰宅。これが今日の鑑賞代というところでしょう。