ユーロ2004 予選B組 フランスVSイングランド

「ありえねぇ〜〜っす!」
試合見ての感想。この一言ッス。(笑)
夕方からのリピート放送で見たのですが、スイス対クロアチアの前半からすっかり寝入ってしまい(笑)、気がつくとフランスVSイングランドのハーフタイムでした。(^^;;
というわけで感想は後半のみになりますが。。。
後半を見た限りだと99%はイングランドの勝ちだったでしょう。時間的なものもそうですが、内容も。
結果から先に言えば前半にイングランドランパードのゴールで先制。後半ロスタイムにジダンがFKを決めると、直後にジェラードの信じられないバックパスからアンリが追い込みGKに倒されPK。で、逆転と。
はっきりいってフランスの攻撃はどう見ても点の取れそうにないものでした。アンリ、トレゼゲジダン、ピレス、ヴィエラなどなど、各個人はそうそうたるメンバーでしたが、その個人同士のつながりがまったくなく、組織的に、かつ勤勉に守ってくるイングランドの守備陣の前に手が出ませんでした。もしかしたらこれで流れが変わるかも、と唯一思ったのが後半のベッカムのPK失敗でしたが、このあとイングランドエリクソン監督は2トップのオーウェンルーニーの代わりにヴァッセルとヘスキーを投入し、中盤の左サイドのスコールズに替えて当たりの強いハーグリーブスをいれて逃げ切りを図りました。まあ、ちょっと逃げに入るには早かったかなぁ。。。と思わないでもなかったのですが、結局それは杞憂に終わり、相も変わらずフランスの攻撃に得点のにおいはしません。で、ロスタイム突入後のアクシデント。もう、魔が差したとしか言いようがないですね。ありえない場所で不用意なファールからFKを与え、これまたありえないようなバックパスが原因でPK。90分までは完全にそのプランを遂行していたイングランドに起きた悪夢でした。
チームとしてみた場合、イングランドはこの負けをとりあえずは交通事故とでも思って、一秒でも早く次の試合に気持ちを切り替えるべきでしょう。守備の面はリオ・ファーディナンドとテリーという2枚のCBを書いていたことを考えると合格点だと思います。ただ、攻撃がなんともかみ合わない。初の大舞台で上がってるのか、それともシーズンの不調を引きずっているのかいまいちなルーニー。まあ、時折才能の一端は見せてくれるのですが、その彼とオーウェンとのコンビがかみ合わない。中盤からもベッカム以外にパスの出所がなく、他のオフェンシブな役割のランパードスコールズも個々の動きはいいのですが、この二人はむしろ後ろから前に飛び出すタイプ。結局前の2トップがちぐはぐなのでそこにうまく絡んでいけない。ここらへんを修正できるかが、今後の鍵となりそうです。
フランスは・・・どうでしょう?(^^;;
あそこで逆転できたのが王者の底力というべきか。前述のように組織的な動きが出来ていないのが気になります。さらに個々のコンディションもそんなに良いとは思えなかった。ただ、もともと今回のメンバーは長くやってきているもの同士。このイングランド戦を悪いなりに切り抜けたことで、あとは調子が上がるのを待つのみかもしれません。先日のスペインのところでも書いたように、こういう大会ではどこにピークを持ってくるかが大事。それを考えると、今後は元の力強さを見せてくれることでしょう。まあ、この試合に負けていれば、セネガルに負けてそのままズルズルといったW杯の二の舞になったことも考えられますが。(笑)
運も実力のうちということかもしれません。