今週の『BLOOD+』。

今週は第6話『おとうさんの手』。
ジョージ救出のためにヤンバルにある博物館に潜入した小夜たち。しかし、そこには人の気配はなかった。デビッドたち赤い盾の事前の調査により判明していた地下へと進んでいく。
そこにあったのは翼手によって血を吸われ干からびていた人間だったモノ、そして米軍による翼手生産の記録。ベトナム戦争以降以前にないほど出現率の上がっていた世界の戦場に出没していた翼手。そこにうごめくアメリカ、そしてさらにその後ろに見え隠れする組織。
そのとき小夜たちの前に現れた翼手。だが、すくんで戦うことの出来ない小夜。唯一翼手を殲滅できる小夜のそんな様子に逃げるしかなかった3人。次第に追い詰められ、どうにか勇気を振り絞って刀を突き立てた小夜だったがその傷は浅く翼手を殲滅を出来るほどではなかった。
振りかざされた翼手の手が小夜に襲い掛かろうとしたそのとき、翼手に飛びかかる一つの影。それはジョージだった。ジョージの体当たりによって体を深々と貫かれた翼手は息の根を止められる。窮地を脱した小夜たちはジョージ共々脱出を図る。だが翼手に深手を負わされていたはずのジョージがなぜそこに現れたのか。D67という薬による作用だった。それは人を翼手へと買える魔の薬。その悪魔の力によって回復したジョージだったのだ。
一方その頃、施設の外では別の動きが進んでいた。人工的に作られた翼手・マウスと呼ばれる怪物を証拠もろとも空爆して吹き飛ばそうと米軍基地内で画策されていたのだった。その情報を聞いたカイはバイクで小夜たちにそれを伝えるためにヤンバルに急ぐ。そしてカイがそこにたどり着いたとき、目にしたものは翼手との戦いで再び深手を負い、徐々に翼手へと変わっていくジョージの姿だった。
ジョージは望む。小夜の血により自らの命を絶ってくれることを。小夜やカイの父親のままでその命を終わらせてくれることを。涙を流し、迷いを見せる小夜の手を取り、信じる道を進むこと、そして「明日のために今日を生きることを忘れるな」、と。そしてその手から滴り落ちる小夜の血によりその人生を終える。悲しみにくれる小夜とカイ。そして彼らの前に再び現れる翼手たち。だが、すでに心を決めた小夜はその刀を振るい大切なものを守るために戦う。
というわけで第6話。ジョージの死、そしてこれが旅の始まりとなるのか。流れとしてはありきたりかもしれないけど、自然な流れかな。まあ、なぜあそこでトップシークレットであるはずの空爆情報が流れてくるのかというのは疑問だけど。それだけの情報網があればもっと他にやりようがあっただろうに、とか思ったり。芳忠さん、カッコよすぎ。もう出番は回想シーンぐらいしかないのか。。。と思うと残念ではありますが、あの存在感のおかげで話が動くところもあるからそれはそれでおいしい役かな。