CLクォーターファイナル1stレグ リヴァプールVSユヴェントス

Liverpool 2-1 Juventus
(Liverpool)
1st Half  10"Hyypia 25"Luis Garcia
(Juventus)
2nd Half  18"Cannavaro

ヘイゼルの悲劇から20年。あれ以来の両チームの対戦。舞台はリヴァプールのホーム・アンフィールド。試合前に聞こえる「You'll never walk alone」が敵地での厳しい戦いを予感させる。

ユーベのスタメンはネドヴェドの復帰によってシーズン序盤と同じような4-4-2のフォーメーション。休養十分だが試合勘の戻っていないであろうネドヴェドがどの程度動けるのか。
試合は序盤からリバプールのペース。センターに入ったジェラードを中心に左、右と大きく早いサイドチェンジでユーベのディフェンス陣を揺さぶる。そこにできたスペースにルイス・ガルシアバロシュが次々とあらわれ、ユーベのバックラインは後手後手の対応が続く。そして早々に失点。右サイドからファーサイドに上がったクロスにポッカリ出来たスペースにヒッピアが飛び込みボレーでゴールに叩き込む。そして続いて25分には右サイド30m付近、ユーベのディフェンス陣がプレッシャーをかけずにいたところルイス・ガルシアが見事なドライブ回転のかかったシュートを叩き込む。どちらのシュートもそれ自体はとても素晴らしいシュートだったが、ユーベの中盤から後ろにかけての守りがルーズに、そしてゾーンで行くのかマークに行くのかの意思統一がバラバラな状態での失点が痛い。その後もリヴァプールペースが続くが、前半はどうにかそのまま終了。
後半、ユーベはブラージに替えてペソットを投入。とにかく守備を落ち着かせることが目的か。そのおかげか徐々に中盤での支配力を取り戻していく。しかし、依然攻撃は単発なものばかり。トップで貰ったイブラヒモビッチをはじめ、誰かがいい位置でボールを持ってもフォローがなく、つねに1対2など数的不利のため決定的なチャンスが少ない。リヴァプールの守備陣はその後も集中力を切らさず、ユーベに得点の気配も感じられないまま進んだ後半18分。セットプレーからの一連の流れで中にはいったボールを上がってきていたカンナヴァロがヘディングでゴール。その後も時折攻めるものの、それ以上のチャンスはなくそのままタイムアップ。結局2-1で終了。
ユーベにしてみればリヴァプールの好調さとユーベ自身の出来からして1点差、しかもアウェーゴールを1点取れての折り返しは結果としては上々か。心配なのは終盤肉離れを起こしたと思われるゼビナの様子。現状では彼が右サイドのベストなだけに心配。今回は2ndレグは1週間後なので復帰は難しいか。そうするとビリンデッリかペソットか。攻撃力といった意味では物足りないだけにさてどうなるか。