『雲のむこう、約束の場所』

凄いキレイな映画だった。そして凄い胸にじくじく来る映画だった。背景の絵なんて草一つ、空気の結晶さえ感じられるような繊細さ。画面の中に吹く風が、まるで自分の体に吹き付けるかのようにさえ感じられました。そして演じる役者さんたちの演技はとても繊細で、一つ一つの言葉の持つ力、言霊といえばいいのだろうか、とても胸にくるような演技。技術的な演技論とは違った心地よさ。人物の作画は決してキレイではないけど、それを補って余りあるセリフ。決して派手じゃないけど、そこにはしっかりとした意思が感じられる作品でした。
あ〜、映画館で一度見ておきたかったなぁ。。。普段は迫力のある作品でこそ映画館とか思ってるけど、この作品の場合はこの世界の中に流れてる空気を感じ取るために劇場に行きたかった。
ぜひお勧めです。