CLノックアウトラウンド1回戦2ndレグ ユヴェントスVSレアル・マドリー

Juventus 1-0(Ext.1-0) Real Madrid
(Juventus)
2nd Half  75"Trezeguet
Ext. 2nd Half  11"Zalayeta

第1戦で0-1で最低限の結果を残したとはいえ、背水の陣でデッレ・アルピレアル・マドリーを迎えたユヴェントス。とにかく失点だけは避けて先制点を奪い、最低でも延長には持ち込みたいところ。

初戦で脳震盪で退場したネドヴェドは復帰できず。3トップにはインフルエンザ明けのトレゼゲではなく、ズラタン、アレックス、サラジェタの3人。中盤はサスペンションで出られないブラージの代わりにペソット。予想していたタッキナルディではないところに、何が何でも点をやりたくないカペッロの考えが見える。
試合はベルナベウでの戦いとは違ってユーベが攻め、レアル・マドリーが守ってカウンターを狙うという展開。アウェーであることと、ジダンカシージャス、ラウルあたりが病み上がりということもあるのか。1stレグと一番違ったのはユーベの右サイドの争い。カモラネージがとてつもなく調子がよく縦横無尽に駆け回り攻撃に守備に貢献し、ジダンは調子が上がっていないのかカモラネージの好調とあいまってボールをキープできる時間が少ない。カモラネージのドリブルが手が付けられないほどだったこともありロベルト・カルロスもまったく上がれず。すげー、こんなカモラネージ見たことない。(笑)
そして攻撃面ではカモラネージ、エメルソンを起点にズラタン、アレックスに再三いいボールが出るも、最後のところで決められず。ただ、調子自体は二人とも悪くなく、何度も仕掛けていい形を作る。レアルはカウンターからロナウド、ラウルあたりが縦に抜けるがこちらもフィニッシュの精度が悪く得点に至らなかった。フィーゴが一人気を吐きチャンスを作るも、フォローがなく潰されることが多い。結局前半は0-0のまま終了。
後半はメンバーチェンジもなくスタート。試合が動いたのはアレックスに替えてトレゼゲを入れたところから。右サイドでボールを持ったカモラネージファーサイドにクロスを上げると、ゴールラインギリギリのところでズラタンがヘッドで折り返し、それをトレゼゲがオーバーヘッドで決め先制。こうなるとユーベのペース。カペッロの思惑通りか、延長戦に突入。
延長戦に入り、レアル・マドリーはラウルに替えてオーウェンを投入。ロナウドも消えている時間が長いものの、突然あらわれた時にはビッグチャンスを作るなど、劣勢に立たされても点を取れる体勢。ユーベはそんなカウンターを警戒しつつもFKからチャンスを作る。だが、均衡が崩れる。ロナウドに手をかけたタッキナルディと、その後報復行為でタッキナルディを蹴ったロナウドの両者が退場。レアルの攻め手はオーウェンのスピードだけになり、ユーベにも余裕が出てきたのか、ゴール前こぼれたところをサラジェタが地を這うような見事なシュートを決めて勝ち越し。正直、今日は消えている時間帯の多かったサラジェタだけど、FWは点を決めてナンボ。スバラシイ働き。値千金の一撃でした。そしてタイムアップ。
トータルスコア2-1で、ユーベが無事勝ち抜け。今日は内容も良かっただけに、ビッグイヤーに向けてというだけでなく、スクデット争いに向けても明るい光が見えるような内容でした。これで気が抜けなければ、という注文がつくけど。
今日は何よりもとにかくカモラネージジダンが調子悪かったせいもあるけど、カモラネージがあれだけ働いたおかげでジダンロベルト・カルロスを釘付けにし、その結果調子のよかったフィーゴを孤立させることに成功したことが最大の勝因かと。次はどこと当たることになるのかな?気体と不安の入り混じるドローイングは18日。