『蒼穹のファフナー』最終回。

とうとう最終回。今週のファフナーは第25話『蒼穹〜そら〜』。1時間スペシャルでフィナーレです。

島のみんなに見送られる一騎たち。それを見守る乙姫には残された時間はほとんどない。コアに戻ることを決意する乙姫。そして人類軍に合流する一騎たち。4人すべてが指揮官、4人すべてが兵士。一人も欠けずに生き残り、総士を助けるための作戦「蒼穹」が今始まった。
一方フェストゥムは捕らえた総士から効果的な戦い方を学び、一騎たちを分断、各個撃破をはかる。一見成功に見えたが、それは総士フェストゥムに痛みを教え、皆を生かすために教えたものだった。一騎たちはついに総士の下へ到達。無事に総士を救出。そして竜宮島へ。。。
しかし、そのとき再びフェストゥムが襲い掛かる。取り込まれようとする一騎と総士。二人はみんなを巻き添えにするまいと輸送機を飛び出した。それを追おうとする真矢。しかし二人はかなたへ消えてゆく。だがファフナーのシステムのクロッシング状態は続いている。必ず二人は生きていると信じて竜宮島に戻る真矢たち。
二人は暗い闇の中にいた。その存在は今にも消えようとしていた。そんなとき差し伸べられた一つの手。それは人の、真壁紅音の遺志を受け継いだミールとともに戦っていた甲洋だった。そして現実世界に戻った二人は無傷だった輸送機と同化して竜宮島を目指す。
「おまえと二人なら飛べる」
だが実は総士フェストゥムに痛みを教えた代償として体を失いかけていた。その事実を知り取り乱す一騎に総士
「必ず帰ってくる」
と言葉を残し、消えていく。
一人竜宮島に戻り、真矢に迎えられた一騎は
「おれは必ず帰ってくる。おまえの待っているここに。」
総士の言葉を思い浮かべる。その空は青く、どこまでも青く広がっていた。「蒼穹」がどこまでも。どこまでも。

思えばこの半年間、放映開始当初はどんな作品になるかという疑問もあったけれど、こうして見ると最終的にはすばらしい作品になったのかな、というのが素直な感想。悪い言い方でいえば表現技法的にもテーマ的にも模倣が多かったかもしれない。けど、それはただの模倣ではなく、製作側がきちんとそれらを取り込み消化した上できちんと自分たちの結論を表現できた作品に仕上がったのではないでしょうか。とくに後半は面白かった。それだけに前半の脚本の空回りがもったいなかったけど、最終的な作品の評価としては素晴らしいものになったと個人的には思います。オイラの中では最終的に04年最高の作品といってもいいと思います。他にも自分としては影響を受けたり、面白かったり、人生のあり方を変えた作品はあったけど、「今年最高」という言葉はこの作品に贈りたいかな。