今週の『蒼穹のファフナー』

今週のファフナーは第17話『生存〜しかけ〜』。
総士は竜宮島に戻った一騎とはじめて向き合って話し合おうとする。しかし不器用な総士はなかなかうまく話せない。しかし、その向き合おうとする姿勢は確かに一騎に伝わっていた。
そしてコアとしての役目を持ったまま、自らの意思で人として短い時間をすごすことを決めた皆城乙姫。
一方、人類軍は竜宮島を消し去ろうとする。人類軍のパイロットであるカノン・メンフィスは自らの死もいとわずその命令を受け入れるが、一騎の「自分で決めるんだ!」との必死の説得により自分の心を取り戻し、フェンリルを作動させることをしなかった。

という感じの今週の話。今まではコミュニケーションをとるということを避けてきたこの作品で、とてもとっぴな展開で、とはいえ、はじめて人と人との心のつながりを描けたんじゃないだろうか。ここまでそれをしなかったのが意図的なものか、スタッフの表現力が足りなかったかはわからないけど。真矢に言われてようやく人に心を開こうと必死にあがく総士。その総士の気持ちにこたえようとする一騎。自分の気持ちに正直に行動した道生と、なんだかんだいいながらその手助けをしたゆきっぺ。そして自分の心を取り戻したカノン。
そういや道生は死ななかったな。
それにしてもようやくこの作品が面白くなってきたなと思えるようになってきました。転機は13話あたりからか。結局、前半は脚本家がダメだったということか?冲方丁が脚本を書くようになった最初の回を見たときは、脚本家としてはいまいちかとも思ったけど、やはりその力伊達じゃないんだろうな。これからも瑣末な粗には目をつぶるから、話の本筋を面白くしてくれることを希望。