今週の『新選組!』

第33話『友の死』。総長・山南敬助の最期。
明里とともに新撰組を脱走するも、大津で近藤から追手(と言っても近藤が山南さんを逃がすための方便。。。っていうかなぜ山南さんだけ"さん"付けなんだろう、オイラ。(笑))として差し向けられた総司の姿を見つけ、運命と受け入れたかのように爽やかに「沖田君!」と声をかける山南さん。切腹を決意。総司は逃げなかった山南に「このまま逃げてください」と説得するも、決意は変わらない。
京に戻った山南さん。待っていたのは「なぜ自分の意を汲んでくれなかったのか」と切腹を命じる近藤。次々と助命を求める隊士たち。どうにか逃がそうとする永倉や左之助。源さんまでやってくる。土方も本心では助けたいと思って、小芝居までする。しかし、頑なに「これが総長としての最期の役目」と拒否。
山南に心配させまいと最後まで気づかぬふりをする明里。
そして切腹の時が訪れる。介錯は総司。最期を見届ける幹部一同を前に、しっかり腹を斬ってから総司に声をかける山南。振り下ろされる刀。。。

というわけで山南さんが死んじまったですよ(T_T)。
切腹のシーン。当時、すでに腹を切らず、刃を当てた時点で介錯してしまうような形式化されてしまった切腹ではなく、最期まで武士としてのあるべき姿にこだわった山南さん。自殺を肯定することはしないし、腹を切るなんてバカなことをとか思うけど。そこまで自分の信じた道を進むと言うなら、生きてその道を進んでくださいとか思うけど、当時はそれが美しいこととされていたんですね、悲しいことながら。左之助を語るときに必ず挙げられる「酔うと切腹の傷跡を自慢げに見せる」こともそういうことなんでしょう。
といっても、前にも書いたとおり、山南さんの切腹に関しては諸説色々あるので、真実はわからないんですが。(^^;;
それにしても唯一残念だったのが、そのあと、縁側で思いにふける勇と歳三のもとに、伊東甲子太郎が訪れ、短歌を読み、それに対して「あなたに何がわかるか!」と怒鳴り、伊東が立ち去ったあと、二人は涙に暮れるというシーン。
伊東が山南さんのために短歌を詠んだのは事実(北辰一刀流の同門で江戸の頃からの顔見知り)ですが、わざわざあの場にきて二人の前で詠むようなことはしないだろう、って思う。根拠あるわけじゃないんですけど、なんとなく。それからあくまでも修羅の道を進むことを決意してる二人が、誰に見られるかわからないところで大声を上げて泣くということはないんじゃないの?とも。他の平隊士や新参の幹部に見られたら示しがつかないでしょ、とか思うんですけどねぇ。
なんか最期だけ余計だったなぁ。。。
次回は別の意味で修羅場の模様。近藤の奥さんと愛人、ついに激突。って、なんか普通のドラマみたい。(笑)
まあ、昔も今も人間やることは不変だよ、っていうのは三谷幸喜らしいといえばらしいです。