ユーロ2004 予選A組 スペインVSロシア

リピート放送で先ほど見終わったところです。
試合は前半からスペインのペース。特に中盤の底に入ったバラハとアルベルダ、両サイドを固めるエチェベリアビセンテの動きが抜群。アルベルダが球を奪いバラハに渡し、バラハからスペースや逆サイドのエチェベリアビセンテに大きく展開。ポルトガルとの違いはこのバラハとアルベルダがいること。左右にうまく散らすからスペースができる。そしてうまくそのスペースを使える。ただ、時間が経過しても点を取られないことから、だんだん攻め疲れたのかロシアもモストヴォイアレニチェフを中心に盛り返す。
そしていよいよ後半15分ごろ試合が動く。中盤で抜群に効いてたバラハと前線で起点となっていたモリエンテスに替えてバラハ以上に展開力が持ち味のシャビ・アロンソとトップ下でアクセントになる天才バレロンを入れる。その直後、そのシャビ・アロンソを起点に右サイドにロングパス。上がってきたプジョルから折り返されたボールをトップ下から飛び出したバレロンがトラップ。落ち着いて切り返してDFをかわすと、鮮やかにシュートを決めて先制。
いやぁ、バレロン見事っす。あのトラップ。あの切り返し。ポルトも良いけど、ラ・コルーニャに勝ち残ってもらって、トヨタ杯でバレロンを生で見たかったなぁ。。。
その後、一進一退の攻防が続くも得点に至らずタイムアップ。スペインの勝利と相成りました。スペインは見事初戦を切り抜け好スタート。あとはこの出来がどれくらいかということ。これはどこのチームもそうなんですが、こういう長丁場、最初からフルパワーで良くと絶対息切れする。ベストをいかに決勝にもっていけるか。そこまでベストではない力で切り抜けられるかというのが優勝を狙うチームには必須。スペインのこの出来はいったいどれくらいなんでしょうか。
試合をトータルで見ると、特に目立っていたのがビセンテ。もうキレキレ。刀でいうと銘刀の斬れ味というところ。ほんとに斬れる刀は斬りたいときだけ斬れるといいます。この日のビセンテがまさにこの状態。そのドリブルによる突破もそうですが、必要なときは中に、また時には逆サイドのエチェベリアと入れ替わりDF陣を翻弄。体の動きと頭の動きの両方が斬れわたる、まさに八面六臂の大活躍。開幕戦のポルトガルクリスチアーノ・ロナウドフィーゴにはこの点がかけてたと思います。
とにかく中盤より前にはこのほかにシャビ、フェルナンド・トーレス、ルケ、ホアキンなどなどタレントぞろいのスペイン。まずは前評判どおりの試合を見せてくれました。